「今の社会がクソ」とか、「こうあるべき」とか、「ここが変だ」って言葉はあるけれど、発言する人は皆『社会への期待』が大きいのだと思う。
たぶん「社会」と呼んでいるものは目の前に広がっているものであって、この社会そのものも長い時間をかけて変化してきた延長線上にあるものなので、先人の『より良くしよう』とする行動や思想の結果。それを「社会」って呼んでるんだろう。
実際、文句を言って生きている人達の理想とは程遠いだろうし、本当に理解出来ない事も起きるし、その理解を超えた物事に驚く事は多い。「こうすれば良くなるのではないか」って話も通じないのが現実で、理解を超えた人達が狭い地域に共同で生活を行っているもの=社会なんだと思う。
もちろん、同じ考え方で共感する人達はいるので、そうした人達が繋がることで居心地の良いコミュニティは存在できる。ただ、それを広げ過ぎたり、他者へ強要したりすることでバランスが崩れたりもする。
「社会」への不満を持つ人は、過剰な期待をしすぎているのかもしれない。ちょっとした成功事例を持ち出して「私が心地よいのだから皆心地よいはずだ」と、丁寧な言葉を使いながら暴力的な意見になっている危険性はないだろうか?
だとしたらその解決策はひとつ「諦めること」だと思う。
ここでの諦めは、全てを放棄することではなくて「期待」を止めること。
期待は時に他者への強要でしかないから、それによって近くの誰かが居心地悪いと感じる事があるかもしれない。
正義の味方は誰にとって味方なのか。自己の利益を追いかけた末の正義があるのかもしれないし、それは当然全ての人達には受け入れがたい。
他者が自分の期待通りに永遠動くことはまず無い。それは全て自分の思うようにはいかない事を示している訳で、社会全体が自分の望む様に動くはずがないことでもある。
例えば、
SNSの裾野が広がることで、僕のブロックリストは日々増え続けている。
時に反対の意見や、同じモノでも異なった視点からの意見は大切だし、そうしたものは大切にしている。でも言い方もある。
語彙力が優れない人や、意見の内容以前に感情を叩きつけてくる人は、自分の気持ちを穏やかに保つ為には見ないことがベターだと考えてるから、日々ブロックリストは増えるのだ。
その上で、自分と異なる意見を言う人達をどれだけチェックするのか?というは、ひとそれぞれで、精神的な健康状態にも左右されるよね。
キツかったら切り離して、納得するなら取り入れる。自分の意見に同意する人だけを集めることも出来るだろうし、それは危険だなとは思っても誰も規制はしない。他者は他者であって関係は無い。感情を穏やかにさせることが、日々の冷静な判断につながる。
SNSは例えに収まらず、社会の視覚化だと思っている。
社会でも同じように選択して生きれば良い。
SNSの様にフォローしたり、意見を伝えたり、応えたり。そしてブロックしたり。
社会も『場』であって、ルールを犯せば取締がある。でも基本的には自由の場。
社会の期待は、他者への期待でもある。でも他者は期待通りに動かないのだから、不満ばかり増えることになる。メリットは無い。
その代わり、自分への期待はメリットがデカイ。
社会へ大きな期待を持っている人は、まず自分への期待を大きくすると良いと思う。他者へ強要することより、自分をより良い場へ導く良い手段が見つかると思う。
結果的に自分が見る「社会」はより良い方向へ変わって、理想の『社会』に近づいていくでしょう。
20180123
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