自分が10代20代の頃は周りの同年代はヴィトンの財布とか気にしてたと思う。
個人的にファッションに興味なくて、昼飯抜いて絵の具買ったり、夕飯ケチってガソリン入れたりの毎日でしたが。今でもそんな年代ってあるのかもね。対象となるブランドは変わって、財布とかに加えて、apple製品とかもターゲットに入ってる感じがする。
でも、それを高校生とかが欲しがると「身分不相応でカッコ悪い」とか言われるでしょ?
まぁ、そこまでは個人的に思わないけど、「それ買う金で、美味しいもの食べた方が幸せだろうな」って思っちゃうのは、食いしん坊だからか。ここは個人の価値観だからね。
物欲って不健全なの?その物欲に適正な年齢って誰が決めるの?
値段的にも物理的(限定品だったり)にも簡単には手に入らないからこそ、それを手にする事に盛り上がる気持ちは物凄くわかる。人の持つ欲求の根本ではないかな?ある種の競争であって、そこで勝者として立つことこそ目的だったりする。ここに燃える精神はある意味健全な気もするんですよ。
これを簡単に「承認欲求だ」とかって言っちゃうと、ちょっとズレる気もする。
どちらかというと、自身の満足度への闘争心みたいなものも含まれてるだろうから。
もちろん全員がそうではなくて、「あのアイテムを持ってる」ってチヤホヤされたいって気持ちもあるでしょ。それは「承認欲求」であると思うけど、その為にアイテムを入手すべく試行錯誤する姿は、また別の思考が混じってると思うんだよね。
あのアイテムを手に入れたい
↓
手元のお金では足りない
↓
お金を手に入れる?程度の良い中古を探す?その両方?
誰かに買ってもらうってのもあるか?
↓
自分に出来ることはなんだろう?
バイトする?フリマで不用品売る?
フリマで探す?
↓
1つやって失敗、じゃ、こんな方法は?
↓
<繰り返し・・・>
↓
入手!
きっかけがどうであれ、成功体験に繋がる行動だよね。
ここで、結構人間として成長してる気がするんだよね。もちろんこの思考の中で、非合法な方向へ思考を巡らせちゃう人もいるだろうけれど、それはその人の道だから、どうにもならんけど。
想像力は豊かに広げてもらえたら良いなとは願います。
でもこれ、一般的な世の中のビジネスの構図じゃん。
全ての行動が素晴らしいとは言えないかもしれないけど、逆に全てを「不相応なブランドを持つのはカッコ悪い」とも言い切れない気がするんだよね。
一度の成功が二度目も通用するとは限らないし、苦労すれば良いって話でも無くて、出来る限りいろんな成功や失敗を体験するのって、こういう部分からじゃない?
簡単に入手出来ないものを欲しがる気持ちは健全だと思う。そこから「自分に出来ること」を考えながら試行錯誤して、結果的に手にしていたら、それは良いことなんじゃないかな。