監視されている訳ではないけれど、社会のルールという言葉で縛られているのは日本人特有の民族性なのかな?
「立派な人間であるべき。」よく言われた気がするのだけど、これは正しいかは分からない。ただ「他人に迷惑を掛けてはいけない」それは正しいと思う。自分が嫌だと思うことを他人にすべきではない。
今は分からないけれど、小学校の「道徳」やテレビでもマンガでも「正しくあれ」みたいなそんな言葉を繰り返し受けていた気がする。
いつも定期的に思い出す話があって、それは旭川で聞いたこんな話。
ノミは自分の大きさの百倍とも言われるけれど、シャーレに閉じ込めるとどうなるか分かるかい?しばらくはコツン、コツンと天井に頭をぶつけるんだけれども、そのうち音がしなくなる。天井に当たらない高さを覚えて、その内側だけで跳ねる様になるんだよ。
そして、話はここから。そのシャーレの蓋を取るとどうなるか分かる?もうシャーレの内側の高さまでしか飛べないんだよ、飛び方が分からなくなっているんだ。
人間も一緒かもしれないよって思う。義務教育がどの程度必要なのか分からないけれど、学校以外で学ぶことの重要性を社会人は実感しているんじゃないかな?
多くの子どもたちは、学校の先生を選べない。正しくあれと掛けられた言葉が、もしかしたらシャーレの蓋になっているかもしれない。なんとなく子供の頃から洗脳を受けた形で、飛べないノミになっているんじゃないかな?
反抗をしても、結局はその蓋の中に放たれたジャンプ力しか無いんだよ。
何が正しいか?
「他人へ迷惑を掛けるな」は正しい言葉と僕は思っている。その上で「自分の気持ちに正直に生きること」が一番大切な言葉だと思う。正しいと思っている。
他人の期待に沿ったところで、誰もほめてはくれないし、自分の将来への責任をすべて持つ訳ではないんだよ。
そして、多くの場合は声をかけた側が先に居なくなって、誰も居ない自分だけが生き残るんだ。そうなった時、誰の為にその期待を守り続けるんだろうか?
それが正しい人生という人もいるだろう。ただ、他人の脚を引っ張っては欲しくない。
世の中いろんな人がいる。色んな活動があって、行動があって、生き方がある。直接的な迷惑を掛けられていないのであれば、ネットやテレビ、雑誌でピックアップすべきではないし、それを見て腹立てるべきでもない。
とある企業のインターンの顔ぶれを聞いた。想像を超えていた。
大学へは行かず高校を中退して、自らプログラマーとしてコンペを渡り歩いている人物だったり、他国で独自のイベントを営業から運営まで回してしまう大学生など。
たぶん自分を信じて突き進む勇気と強さしかない人たちだと思う。誰の期待もない、あるとすれば自分の期待と好奇心。自分を信じる力がそこまで動かしているのだと思う。
学校が悪いとは言わない。家庭の教育が良いか悪いかもわからない。だけど、常に自分の気持ちに正直になりながら、突き進む生き方が正しいのだと僕は信じている。
20160725
人気の投稿
-
規模は違えど、過去に不特定多数の来場者を招くアート・デザインのイベントを運営側のひとりとして参加していた。 当時からTDWは存在していて、経営的な面でも複数の企業が出展するコマーシャルイベントとして成立している面で尊敬していた。 そのTokyo Designers Week...
-
高尾山口の標高は191m程度らしい。高尾山山頂は599m。だから実際に登る標高差は408mですね。都心部から電車で気軽に行ける山のイメージがあって、東京では有名な山のひとつだよね。 八王子育ちの僕は小学校の遠足で登ったのを覚えている。4年生くらいだったかな? 今日、八王子で...
-
「なぜ働くのか?」これ海外での感覚は分からないけれど、日本であれば学校を出ると働くもの。と。他の選択肢が無いままに提示されている感じはある。特に学校の中だけで活動を集中させると、その感覚はより強いものとなる。 「生きていく上で、生活費が必要。」これは確かに。 学生時代までは...
-
平日にちょこっと遊びに出れるのは自営業の特権。「日曜日が休み」という仕組みを早く廃止にした方が良いと思う。仕組みというか、その概念というか。 日曜日に観光地やそこまでのルートは混雑し、その結果平日には閑散としてしまっている現状がある。 「牧場」と、ふらっと検索して出て...
-
僕らは勉強してるが、目的は成績じゃない。 成功ではなく、優秀さを追求しろ。 成功は自ずと付いてくる。 「優秀であれば良い。優秀であれば成功する。」とあったのが、『きっと、うまくいく』という映画。インドが舞台の大学生の話。そして、その後にそれぞれどんな大人になったかを描いた作...
-
大学受験を控えて、気分転換に脚を運んだのが「国立西洋美術館」。その時は学校をバックレたのだと思うけれど、平日の朝一で上野へ行った。 外は日差しが暑い頃だったけれど、室内へ入るとひんやり心地よい空間だったのを覚えている。特別な展示は無くて、いわゆる常設展。通常の料金は学生という...
-
就活の本来の意味は? 仕事に出会うための活動をせず、狭い世界の中で決めていないか? ナカムラケンタさんの「 日本仕事百貨 」を見ていると、こんなに丁寧に仕事に向かい合っている人がいるのだと、日本人が好きになったりもする。メディアで騒ぐ情報は、心地よいものばかりじゃないから、...
-
これといって次に思い浮かぶSNSが無いのも事実。greeもmixiも遠ざかって久しい。 instagramは情報交換の場だよね。twitterは使ってる人の偏りも感じる。便利という視点では、facebook メッセージとLINEか。Snapchatは仲良しのコミュニケーションツ...
-
ユーザーの求めている情報の分析、そして整理された発信こそデザインの必要とされる場だ。 しかし、現在のTDWのサイトは何も伝えていない。誰あての文章化分からない言葉が並び、本日の中止を伝えているだけだ。 完全なユーザー不在。それはデザインを語るイベントの末路なのか。...
-
Macを初めて友人から買ったのが19歳とかだから、かれこれ20年以上Mac使ってる。何度か大きな変更で戸惑ったりもしたけれど、また最近Windowsを並行して使い始めて、あらためてMacの良さが分かった気がする。 理由としては、なんてこと無い習慣的なことだから「やっぱりWin...