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20171114

カーシェアはクルマ所有のスタンダードになるだろうね。

私は都内で2台持ちしてたくらいクルマ好きです。今は1台ですが、そろそろまた欲しい。その上で「クルマはシェア化することで便利さが増す」と思ってる。メモ。

基本クルマは多くの人にとって「道具」なんです。移動であったり、運搬であったり。同じ機能としては電車やタクシー、バス、飛行機、船があって、運搬は更に専門の業者がある。
クルマはシェアするモノとして機能しだした時、多くの人にとって、そうした需要へ今異常に選択肢が増えることになると思う。

クルマが好きという人はよく聞くけれど、その「好き」も所有しないで得られる快感もある。移動する空間として、操作する対象として、時間帯気にしないとか、色々あるけど、車種にこだわる必要無い人が大半。
極々一部の「クルマ好き」が車種にこだわって、自分のクルマを扱う訳です。「クルマ好き」って言うと、本当に幅広いから大抵話が合わない事の方が多い。

だって、移動の手段として「電車よりクルマが好きだな」ってクルマ好きと、「やっぱりポルシェのアクセル踏み込みながら走るコーナーリングが気持ち良いんですよ」ってクルマ好きとで全く違うんだから。
あと、見るだけで満足するタイプも居る。これは所有したい人達と話が合わない典型でもあるよね。
単純に言いたいのは「所有しないと満足出来ないクルマ好きってごく一部」という事。

でまぁ、クルマはシェアする道具として都市の一部になっていくことで、個人の負担が減る上に、便利なシーンが増えることが容易に予測出来る。

「田舎のレンタカー屋が駅前だけにあるわけじゃ無い」という事実を知って、家族分の台数を所有しない世帯が増加していることを知る。家族の人数より少ない台数を所有し、全員が別々に必要な時はレンタカーを借りるという。
このスタイルに違和感がないのであれば、カーシェアの気軽さは田舎にこそあって良いと思う。「カーシェアは都市だから成り立つ」って意見多く聞くけど、今は田舎に無いだけで、システムが安価になっていくことで、田舎の方がフィットしている使い方もあるよ。



Audiがモーターショーで提案していた未来のひとつに「クラウドでパーソナル情報の管理」というのがあった。これは乗り換え時に違和感なく引き継げるシステムなのだけど、確実にカーシェア的な需要も見越した技術。
クラウドに乗り味も、ナビの履歴も、好みのルートさえ蓄積されていれば、物理的なクルマはなんでも良い。iPhoneの機種変が昔ほど苦労しないのも、同じ理由。各種設定まで引き継げるのだから。

物理的なカスタムは「クルマ=道具」と考えている人達には全く必要ない。それよりも、必要に応じて選べる車種のバリエーションこそ、需要に沿ったものになることでしょう。

クルマを所有すること自体リスクしかない。税金などもそうだけれども、駐車場の確保。借りている場合は駐車場代があり、自分の所有地であれば物理的空間を奪われているわけだし。
お抱え運転手のクルマを持つ人は少なく、必要な時にだけタクシーを呼ぶ。
だとしたら、クルマだってそれで良くない?

こうした事実のある中で、じゃぁクルマ会社は何を生み出せば良いのか。そこを考えるべきで、海外のメーカーはそれぞれ個性ある答えを出し始めていると感じる。
それで日本のメーカーは?って考えると、ちょっと危険な香りしか無いよね。

企業としても苦しいし、それをバックアップしている国としても苦しい。
日本がクルマ作る必要なくなるんじゃないの?

道具として本当に素晴らしいクルマは多い。壊れないし、クオリティ高い。でも、それらを使っているユーザーが「カーシェア」を便利だと思っているんだよね。
自らが生み出した時代の流れだと思うのだけど、この先どう舵取りするのか。自動車会社にとっては大切なタイミングだと思うよ。

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