トップページに貼られていた「場違いなメッセージ」は、ようやく入れ替えられた様です。多くの意見もあり、その反響に驚きつつの作業と思います。
そもそも掲載されていた本文は「関係者宛の連絡メール(またはFAX)」そのものを貼り付けたのだと考えています。でなければ、あの書き出しは無かったでしょう。
つまり、社会に対するコメントよりも、協賛社を主にした関係者へのメッセージを優先した結果と思います。それくらい社会を蔑ろにしています。
現状掲載されているコメントも、現状社会が求めている情報の提示とはかけ離れ、適したものとは言えません。
では、今事務局は何をすべきなのか。
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・事件に対する事実確認として、事務局が把握している情報を全て掲載する。
・事件が発生した経緯を時系列で整理する。
・事件発生から事務局側の把握、判断と指示、各機関への連絡などの時系列で整理する。
・学生チームを管理していた運営事務局側の担当者の業務についての確認。
・TDW代表者個人のコメントの掲載。
─
本来こうしたイベントでは、参加者は運営者により守られるべきであると考えています。その理由として「その表現を許可したのは運営者だから」となります。
その会場内で起きた事故は、来場者にとって【「作家」の事故】ではなく【「イベント」の事故】なのです。
今回TDWの事務局はここの意識が弱い。だから他人事の様なコメントの掲載をしてしまうのです。
そして、社会はその解答を求めている。
その場でその時何が起きていたのか。今はSNSに流れる現場に居た人たちの証言からしか想像することができません。
事故時に入場を中止できなかったのは、事故を把握出来ていた人が不在だったからだと思います。であれば、その連絡系統や各機関への連絡など時系列で整理すべきです。
それによって、現場での混乱と中止判断の遅れなど把握することが出来るのです。
今、事務局が今求められているのは「説明責任」なのです。
─
コメントに関しても、ずっと連名に飾りとして掲げられた間に合わせの言葉ではなく、代表者のひとりとしてのコメントがあるべきです。
TDWの代表者と、学生作品の委員長の責任のなすり合いを見たい人はどこにも居ない。
─
そして、未来ある学生達をまずは守る動きをしてあげるべきだ。
彼らは大きなミスを犯したかもしれない。ただ、現実として起きてしまったことはあまりにも学生たちが背負うには大きすぎる。
ここからは周りの大人達がケアをしてあげるべきです。
誰を責めても、失った5歳の子の人生は戻ってきません。
我々は、とても悲しく悔しいのです。
この子の受けた苦しみと、この子の周りの方々の悲しみを繰り返してはいけない。
なぜ事故が起きたのか、なぜ巻き込まれなければならなかったのか、事故は複数の原因が重なった結果であることが多いのです。
多くのアートイベントの関係者は「他人事ではない」と口をそろえて言います。だからこそ、今回の原因を明確にすることで、他の場での隠れた危険を無くすことが出来るかもしれない。それがTDWの今背負う使命です。
TDWの事故は二度と起こしてはいけない。だからこそ、情報の明確な共有が大切なのです。デザイナーなら分かりますよね?「デザイン」を語る場に居るのなら、言葉の意味も分かりますよね?
今、デザインに出来ることはなんですか?
TDW代表に問う。
20161108
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