検索されない情報は多々ある。というより、検索されるよりも、されない方の情報が多いだろうと思う。例えば職業。
一番検索するのは就活生だろうけれども、検索しようの無い「あたらしい仕事」もそのひとつ。日々に検索でカスタマイズされ、浮上する情報が大手の求人情報だらけになれば、「あ、あれを作る仕事はなんて仕事なんだろう?」なんて疑問さえ消え去ると思う。
造形屋って職業がある。遊園地の岩肌やイベントや店舗などでのオブジェなどを作る仕事。ディズニーランドへ行って、エレクトロニカルパレードに興奮したとしても、キャストに憧れたとしても、そのフロートを作る仕事を検索する人は居ないんじゃないかな。
そもそも、そこが気になってもどう検索して良いのかわらないし。
業者側から考えると求人が難しい職業といえる。こうした職業が多々ある。そう、新しい仕事だけでなく、古くからある仕事でも裏方に回った瞬間に検索されなくなってしまう。
「調べればいいじゃん」「ググれよ」とよく聞くけど、検索するほどの興味が無いのかもしれない。ただ調べてみると面白い情報に触れることが出来るかもしれない。
ただ、調べられない情報。
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未来予報という会社の方に授業に来てもらった。彼らの仕事は、SXSWなどで出会ったスタートアップの情報をレポートしたり、日本でのスタートアップの人たちを様々な角度からバックアップしたり。そんな業務。
ただ、分かりやすい様に、コンサルティング、ブランディング、制作業務という様なキーワードが散らばる。
こうした「既存の業種をキーワードに使う」ことは、ちょっと勿体無いなって思うときもある。けれども、ちょこちょこ見かけるのも事実。
結局、助けてほしい側としても、なんて検索して良いか分からないから、こうした近いキーワードを打ち続けながら探していくのだろうと思う。
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検索されない情報は世の中に存在しないのでは無い。ただ、ひと目に触れることは無い。そうしたモノはメディアなどにピックアップされて、はじめて目にする人が増えるんだと思う。
メディアの役割も大切だなって思いつつ、知らない人に焦点をあわせるってことの大切さも感じる。
多くの情報は「知っている側の目線」で発信されることが多い。だからズレが起きる。知らない人の目線に立つ難しさに対峙させられたりしている。なう。
20171102
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